日本将棋の起源に関する系統地理学的研究
将棋の起源は古代インドのチャトランガというゲームであるというのが最有力の説とされている。チャトランガは西洋のチェス、中国のシャンチー(象棋)、タイのマークルック等のゲームに派生したことが知られている。 日本への伝来ルートは①インド~中国~朝鮮~日本と、②インド~東南アジア~日本のどちらかと考えられている。中国ルート説の根拠としては、シャンチーの駒が漢字で表記されている点や初期配置が類似している点が挙げられる。一方で、東南アジアルート説の根拠としては、駒の動かし方が類似している点と成りが敵陣の3段目である点が挙げられる。...