
第4局要旨集
将棋偉人伝 関根金次郎
将棋史の重要人物関根金次郎にスポットを当てて将棋の歴史をゆる〜く紹介します。将棋の歴史って面白い!
将棋のオンライン例会の始め方
コロナ禍対応のため、太陽将棋研究会では定期的なオンライン研究会を開催するようになりました。この発表では開催に至るまでの決め事・段取りの実例を説明します。これを真似すれば将棋のオンライン研究会を開催できます。同じ内容を「アマレン」でも連載中で、今回の発表は少し先取りしています。※アマレンは日本アマチュア将棋連盟の月刊の機関紙です。
囲碁の検討やチェスの検討戦と比べた感想戦の意義
勝負の世界で異常に映る感想戦は果たして将棋特有であるのか、もしくは盤上遊戯においては当たり前のことなのかを研究することで感想戦の本質やそこに込められた精神を明らかにする。
将棋道場等における新型コロナウイルス感染症(COVID19)対策の提言
新型コロナウイルス感染症(COVID19)の感染拡大によって、経済活動と感染対策の両立が求められている。将棋道場等においては一人当たりの滞在時間が長くなることから、接触感染、飛沫・エアロゾル感染への対策を中心とした室内環境の改善を図ることが重要である。また、店舗側だけが対策を行えばよいのではなく、対局時の手指の洗浄・消毒、マスクの正しい着用など、客側にも対策の実施が求められている。
こうした状況のなかで、将棋道場等の運営の観点から、具体的にどのような感染症対策を実施するべきかの指針が必要である。そこで本発表では、他学会等において各分野の専門家やメーカーから得た新型コロナウイルス感染症(COVID19)対策の知見について、将棋道場等の運営の観点からまとめ直し提言を行う。今後の感染症対策の参考になればと思う。
駒の再利用ルールの成立時期に関する研究
本将棋における駒の再利用ルール(持ち駒)は、他の将棋類(チェス、シャンチーなど)において例を見ない特殊なルールである。これは将棋駒が敵味方で色分けや形状の区別がなく、五角形の駒の方向によってどちらの陣営に属するかを表現しているため可能になっている。
駒の再利用ルールの成立時期に関しては、室町時代頃に遊ばれた小将棋において成立したとされているが、奈良市興福寺旧境内で発見された1058年のものと見られる将棋駒には駒の再利用ルールに必要な複数の特徴(形状、色、成駒の表記方法)が見られることから、初期の平安小将棋において既に駒の再利用ルールが成立していた可能性がある。そこで、本研究では駒の再利用ルールの成立時期が初期の平安小将棋であると仮説を立て、これについて考察を行った。
性格と得意戦法の関係について
人の持つ性格と、将棋の得意戦法には相関があると仮定した。現状アンケートを取得、精査できていないので研究の構想について論じる。 あ例えば「攻撃的な性格のひとは居飛車を採用すると能力を発揮しやすい」「おだやかな性格のひとは四間飛車を採用すると勝ちやすい」といった指標があれば、初心者指導の段階で「君にはこの戦法が向いている」と指摘できる。自分に向いた戦法で戦っているという自信を得られればプラセボ効果で思い切りよく楽しい将棋をさせるので、将棋を継続してもらえると考えた。